会社の定款が会社内にどうしても見つからない、そんな場合には定款を復元する必要があります。
具体的には、復元のために以下のような手順となります。
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まず、公証役場に設立当初の原始定款が保存されていないかを確認し(保存期間20年)、原始定款が謄写できれば、それと定款変更に関わる過去の株主総会の議事録や、過去及び現在の会社の登記の内容を照らし合わせて、現行定款の内容を確定することで復元ができます。念のため定款変更決議を行っておいた方がより確実でしょう。
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また、保存期間を経過していて原始定款が謄写できなければ、過去及び現在の会社の登記の内容をもとに、定款変更に関わる過去の株主総会の議事録をふまえて、現行定款の内容を確定したうえで、定款変更決議を行って、以後はそれを現行定款として保存していくことになります。
- 過去の株主総会議事録がきちんと保存されていない場合(そもそも定款変更決議がかけていた場合も含みます。)には、まず会社の登記に合うように定款の内容をできるだけ復元し、あとの内容は実質的に新たに決めていくことになります(※復元の範囲を超えることになります。)。正式に定款変更決議を行い、以後は定款変更後の定款を現行定款として保存していくことになります。
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なお、いずれの場合も、設立当初に作成する「原始定款」ではありませんので、定款の認証は不要です。
会社に定款がなくて困っているという方、まずは定款の復元を検討しましょう!
弁護士などの法律専門家に相談されるとより確実だと思います!